本記事では、その疑問の答えを説明しています。
☑育児中の人が 家族療法カウンセラー講座を受講するメリット
- アドラー派の心理学の家族療法が学べる
- 育児の問題に対して良い対応、悪い対応の例が分かる
- 家族療法のスキルを日常に用いることで家族関係がよくなる
では、目次です!
家族療法の基盤、アドラー派心理学とは
まず、通常のカウンセリングと家族療法の違いについて説明します。
本来のカウンセリング → クライエント:カウンセラー
家族療法カウンセリング → 家族全体:カウンセラー
家族療法は、問題を抱える人だけではなく、それを取り巻く家族全体に焦点を当てるのが特徴です。
そして、カウンセラーは家族自身の力で問題解決できるようにサポートするのが役目。
この時に考え方のベースとなるのが、アルフレッド・アドラーの理論です。
子どもの問題には、家庭での親子関係が大きな影響を与えている。
これを見た時、ドキッとしませんでしたか?
私はしました。だからこそ、家族療法の意味があるのですね。
そして、さらには、
問題行動には目的がある。
子どもの問題行動には、いろんな目的が隠されています。
注意を惹きたいとか、権力で従わせたいとか、おとなへの仕返しだったりとか。
そして、もう一つ。
問題行動は劣等感を克服しようと努力した結果の一つ。
アドラー派理論の視点で見てみると、原因・結果の因果関係が明確にできそうですね。
子育ての悩み解決や、家族関係の改善に結びつきそうな気がします。
子育て6原則から、関わり方を身に付ける
でも、理論を知ったところで、そのままでは子育てにどう活かせばいいのか分かりませんよね。
大丈夫。家族療法カウンセラー講座のテキストには具体例がしっかり示されています。
テキスト1:家族療法の理論分野の学習
テキスト2:カウンセリングを行うための知識の習得
テキスト3:ケーススタディを基に家族療法カウンセラーとしての対応を学ぶ
3冊のテキストを順に学んでいくと、これらのスキルが身につくようになっています。
ですが、まずは手っ取り早く、テキスト1に掲載されているアドラー派理論の子育て6原則を頭に入れて、それを実践してみると良いかと思います。
私は実践してみて、いかにそれまでの自分が子どもの意欲を奪う関わりをしてきたか痛感しました。
正直、この6原則を徹底するだけでも親子関係が変わります。少なくとも10回は読んで頭に叩き込むといいです。
1つずつ説明していきます。
子育て原則1:子どもを比較しない
子どもを誰かと比較すると、子どもに劣等感が生まれます。
絶対に比較しない。子どもの個性を評価すること。
子育て原則2:子どもの話をよく聞く
子どもと話をしているからと言って、子どもの話を聞いているということにはなりませんよ。
ありがちな親→子のコミュニケーション
- 注意
- 説教
- 指示確認
かなり一方的ですよね。子どもの心を無視しています。
私も「宿題やった?」「明日の準備した?」「なんで片づけないの?」と一方的だったことに気が付きました。
子どもを信じて、子どもの話や意見を聞くことが大事。
子育て原則3:子どもと時間を共有する
ポイントは、ただ一緒の空間にいるというだけでは意味がないということ。
子どもには親子が1:1で向き合う時間が必要
子どもと過ごす時間は、子どもの未来のための時間ととらえて楽しむこと。
子どもは親が忙しいこともちゃんと分かっていて、それでも時間を作ってくれたことに「大切にされている」と安心感を抱くものです。
子育て原則4:適切な助言をする
ついやってしまいがちな、こんな表現。
- ちょっと →ちょっと待ってて!
- どれでも →どれでもいいから服を持ってきて!
- なにか →なにか食べる?
曖昧な表現はやめましょう。子どもが混乱します。
言葉の意図が伝わるように具体的に。
子育て原則5:一貫した態度をとる
子どもが集団の中で適応していけるように、「決まり」を守ることを親が教えなければなりません。
一度決めた決まりは、守らせるようにします。
でも、「特別」な状況も時にはあっていい。
ちゃんと親子で共通の認識が持てていれば。
子育て原則6:脅さない
これは、ついやってしまいがちですよね~。
私も「片づけないと、おもちゃ捨てるよ!」って…めっちゃ言ってました。
脅しの例
- 大声で怒鳴る
- 批判する
- 褒美で釣る
脅しには即効性がありますが、乱用してるとだんだん言うことを聞かなくなります。
脅しより、話し合い。「どうしたらできるようになるかな?」が正解。
家族カウンセリングの基礎を学んで、家庭に活かす!
一通り家族療法の理論を学んだら、テキスト2でカウンセリングの心構えや、テクニックを学ぶステップへと進みます。
これらはプロのカウンセラーになる人が学ぶ内容ですが、カウンセリングの技法について知っておくと、家族で話し合いをするときなどに役立ちます。
テキストから学べるカウンセリングの技法の一例です。
- 問題と目的の明確化
- 3つの正対(言語化したり、時間を用いたり、感情にフォーカスして問題に直面させる)
- 代替案の提案
- 非言語からの情報収集
- 兄弟間の立場の違いを理解
自分の家族の問題や子どもの問題に向き合う場合、感情的になってしまうこともあるかもしれません。
でも、カウンセリングの知識があれば、情報を整理しながら目の前に問題解決に取り組んでいくことができます。
家族療法のケーススタディから「良い対応」を学ぶ
さて、いよいよテキスト3のケーススタディからカウンセラーとしての「良い対応」を学んでいくわけですが。
このケーススタディは、親が問題に対してどう対応すればいいのか非常に参考になります!
どんなケースが紹介されているか、ざっと挙げてみました。
- 駄々をこねる子ども
- テレビ、ゲームに熱中しすぎる子ども
- 片づけられない子ども
- 兄弟げんかをする子ども
- ぐずぐずする子ども
- 夜更かしする子ども
- 学校に行かない子ども
- 思春期の子ども
- 離婚で苦しみを抱える子ども
- 再婚で苦しみを抱える子ども
これらの悩みに対して、クライエントとカウンセラーのやり取りが会話形式で紹介されています。
それぞれの問題に対して、家族療法の理論に基づいたgood対応とbad対応が分かるので、自分の悩みに照らし合わせて読んでみることをおすすめします。
無料質問サービスで疑問を残さない!
キャリカレの家族療法カウンセラー資格取得講座には、他の心理学系講座と同様に「無料質問サービス」があります。
無料質問サービスを利用すると、プロのカウンセラーである講師が1つ1つ丁寧に回答してくれるので、マンツーマンで育ててもらっているような安心感がありますよ。
何回使っても無料です。
カウンセラーとしての考え方や対応について掘り下げていくと、自分の子育てにも応用が利きますよ。
カウンセリング実習サービスにもチャレンジ!
家族療法カウンセラーの添削課題をすべて提出したら、カウンセリング実習にチャレンジ。
私は自分と似通った悩みを持つクライエントのカウンセリングを選択しました。
自分の方向性があっているのかの確認にもなるし、カウンセラーからのアドバイスが実生活に即、活かせるからです。
受講後、自分のどんなところが変わったか
一番大きいのは、「この子がこんな行動を取るのは何故かな?」と考えるようになったこと。
まずは、決めつけずに子どもの話を聞くよう心がけるようにしています。
(子どもの問題は、家庭の親子関係が大きな影響を与えていると知って、恐怖を感じたというのもありますが)
とはいえ、忙しい日々の中で忘れてしまいそうになるので、
子育て6原則は手帳に書き写して、無意識にでも目に入るようにしています。
検討中の方にメッセージ
家族療法カウンセラーの講座は、プロのカウンセラーになるための講座ではありますが、まさに子育て真っ最中という方が悩みを軽くするためにも役立ちます。
ネットなどには子育ての悩みに対する情報が氾濫していますが、プロのカウンセラーが問題解決に使うスキルを学べば、それらの情報に惑わされず、筋の通った子育てができますよ。
家族療法カウンセラー講座の学びを通して、家族みんなが笑顔で毎日を過ごすことができたら嬉しいですね。